大きな変革が予想される軽補修市場

ノンフリート等級別料率の改定により変革する軽補修市場

今後の車体補修事業では、軽補修の市場が大きく変わっていくことが予想されます。その引き金となったのは、ノンフリート等級別料率の改定です。

大手損害保険各社が、2012年10月以降の自動車保険契約分(継続契約含む)からノンフリート等級別料率制度を改定し、2013年10月からは交通事故を起こしたドライバーの自動車保険料を大幅に引き上げる事となりました。 その制度改定では、保険を使うことで3等級ダウンに加えて3年間の事故有係数適用というペナルティーが科せられます。

そのため自損事故を中心に 軽微な損傷ならば保険を使わず、自腹を切ってクルマを修理した方がトータルでお得になる、ということが起きるようになりました。

料率改定

保険契約にもよりますが、新制度では軽補修の範囲内に収まるような修理金額であれば3等級ダウンと事故有係数適用を避けるために自動車保険を使わない方が結果として安くつくことになります。 また、等級据え置き事故の廃止された事によって、飛び石などによる損傷についてもペナルティーが課せられる事になりました。

このような改定を受け、 保険を使わずに自費修理を行うドライバーが今後増えていくことが十分に考えられます。日刊自動車新聞では、以下のようなトレンド予想を立てています。

この流れが進んでいけば、自費修理を選択するカーオーナーがより多くなっていきます。そういった カーオーナーがボデーショップに自動車を持ち込んでいくことで、多くの軽補修においてボデーショップがカーオーナーと直接取引をし、カーオーナーが信頼したショップに自動車修理を依頼する、という場面が増えることが考えられます。

軽補修市場がこのような変革の時代に入ったことで、必然的にボデーショップ側も変化することが求められています。つまり、 カーオーナーと直接取引を行い軽補修の受注を獲得できる仕組み作りが、今後のボデーショップには必要となってきます。

軽補修直受の獲得競争が激しくなる前にその仕組みを整備することができれば、ライバル会社との差別化や、多数の軽補修顧客の獲得ができるかもしれません。


 

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