軽補修の直接取引で受注を獲得するために

軽補修の直接取引に対するカーオーナーの要望

軽補修の直接取引ではボデーショップが受注を得られるか得られないかを分ける大きな問題があります。鈑金塗装を良く知らないカーオーナーにとってはボデーショップの補修技術のレベルが分かりづらい。そのため カーオーナーは初見の対応でショップの技術レベルを推測するしかないという点です。

これはカーオーナー側からすると、スタッフの対応、見積を作る過程、見積結果への信頼性だけでそのボデーショップに頼むかどうかを判断しなければならない、というシビアなことになります。これはボデーショップ側からしても技術レベルを伝える前の段階で受注する/しないが決まってしまう、という状況です。しかし ここでカーオーナーにショップへの信頼感を持っていただければ、受注確度を上げていけるといえます。

実際にカーオーナーが感じる来店時の要望についてはデータがあります。ボディーショップレポート2012年4月号特集『カーオーナー1000人アンケート』による 『ボディーショップのこんなところにイラッ』というグラフがあり、これによると、『見積時の説明がわかりにくい』と答えたカーオーナーの数がとても多い事がわかりました。

来店時のこんなところにイラッ

【カーオーナーの皆様の声】
カーオーナーの皆様の声

同じくボディーショップレポート2012年4月号の中でオートリペア信栄(大阪府)の池村氏は、カーオーナーへの見積説明の難しさを「専門用語の難解さに加えて、その金額を支払う意味を伝えねばならない」点にあると語っています。

軽補修の直接取引に際し、ボデーショップに求められるのはこのような要望への対応し、見積内容についてカーユーザーが支払うことに納得できる理由を伝える事です。ここで、軽補修見積がしっかりした基準で適正に行われている事をアピールし、素早く見積提示できる仕組みを作ることができれば、直接取引の受注確度を上げることができます。逆にここの対応に遅れると、今後の軽補修直受という大きな市場を失うことになるかもしれません。


 

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