ケンテックスでは、10年以上前から紫外線を照射することで硬化するパテを販売しております。
一般的なパテに比べて非常に短時間で硬化すること、硬度が高いため研ぎにくいパテですが、パネルのつなぎ目などに使っても問題がない、パテをつけた箇所をハンマーで叩いてもはがれ落ちない、硬化後の痩せが非常に少ないなどの利点があることで薄いドアパネルの修復にもご利用いただいております(紫外線を照射するまで硬化しない、照射前に整形することで誰でも簡単に綺麗に仕上げることもできる、などのメリットもあります)。
第一弾はBSサミット事業協同組合様にて専売となった「パネルテンショナー」、そして第二弾として一般販売が可能になった「パネルストロングⅡ」、また、1年ほど前からそのどちらも特定化学物質であるスチレンを取り除いた「スチレンフリー」に改良し販売し続けております。
熱心にご利用いただいてきたユーザー様のおかげで、UV硬化型パテとしての出荷実績は国内向けで未だトップであると自負しておりますが、最近では似たようなUV硬化型パテが市場に出回ってきていることも事実です。
ただ、それらのメーカーさん、販売店さんからお互いの商品に対する知識がないなどの理由から様々な間違った情報も出されているようで、最も長く販売し続けてきたメーカーとして心苦しくもあります。そこで、当社のパテ以外に2社、両方のパテをご利用になりその違いをよく熟知されている方にお話を伺い、違いを簡単に教えていただきました(当社のUVパテに比べた時の感想です)。
A社:照射機はやや高い。材料価格は同等。塗布前の粘度、照射距離や硬化時間、硬化後の硬度など非常にパネルテンショナーやパネルストロングに近い。少し研ぎやすいので仕上げに使うことも多いが、気温が低い時期には使えない。粘度が下がり、ヘラでしごき付けした時に綺麗に伸びない(硬化しかかったパテのように伸びが悪くなるようです)。メーカーからは湯煎など、使用前にパテを温めて欲しいと言われているが、塗布するパネルが冷えているとすぐに粘度が下がってしまうため冬季は使用しない。
B社:照射機は安いが量を使うと材料価格はやや高い。当社やA社のパテと大きく異なり、少ない紫外線量でも硬化する。ただし直射日光が当たるところや軒先などでは使えない。塗布前の粘度は低く、伸びやすく仕上げやすい。照射機がそもそも小型なので照射範囲が限りなく狭く、広い範囲に塗布した場合は少しずつ照射機を動かして硬化させなければならない。硬化後も研ぎやすく仕上げやすい。ただ、パネルのつなぎ目など、段差や痩せの影響があるところでは使用しない。
※B社の照射機では当社やA社のパテは硬化できません。当社やA社の照射機でB社のパテを照射すると非常に短時間で硬化できます。
商品特徴やそれぞれのパテの使用方法などは2社のホームページや販売店さんの説明からご確認いただければいいと思いますが、3者間の使用感の違いについては日々現場でお使いいただいているユーザーさんの声を参考にするしかそれぞれの違いをお伝えできないと思いましたので、簡単ではありますがこちらに掲載させていただきました。
引き続き、現場の作業時間の短縮とより良い仕上がりを得られるように、現場でのヒアリングと商品改善を行いたいと思います。